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Babysign in Ohio

Babysign in Ohio

まれきちパパのベビーサイン育児

まれきちベビーサイン
 
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花見


おれの自信はどこへやら

もちろん、僕は初体験の育児だし、ガキンチョと接するのも、たぶん、自分の妹の世話をしているとき以来だったと思います。ですから、病院の両親学級で、ちょっと抱き方がいいと褒められ、うれしくなり、また、泣き止ませるコツを書いた本を見つけては喜んでいました。

しかし、だんだんと自分の子供が人間らしくなってくるに従って、意思の疎通という厄介な問題がやってきました。もちろん、父親の僕には、「おっぱい」という必殺技があるわけではなく、しかも、日常的に一緒にいるわけでもないので、犬の飼い主のように顔を見ただけで相手の言うことがわかるようなこともありません。結局のところ、どうすればいいの?と奥さんに聞くことしかできず、あまりに時間の無駄と、奥さんへの負担を逆に増やすだけになってしまいました。
これまた、自分の中ではプチ挫折的なわけです。だってそりゃ、うまいこといってたはずの育児生活が、いつのまにやら「普通の」悩めるお父さんになってたんですから。

その当時、きみすけがはじめていたベビーサインの勉強も、普通に忘却の彼方に過ぎていきました。それが、どれだけ自分に関係することかも予想できずに、、、。

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ベビーサインってなんじゃ

絵本まれこう



きみすけの学校もおわり、家にベビーサインがやってきました。もちろん、最初は、自分の家でも使うんだろうと思ってたんですが、結局は、きみすけの今後のためになればいいかなとしかおもっていませんでした。正直、あーんまり、たいしたものではないだろうという疑いがあったんですね。

もちろん、教えている相手が自分の意思を伝えようとして手を振りかざしているのは見ていてほほえましかったですが、うーん、所詮、わからんだろうと思っていました。やっぱり、家にいない自分がサインを覚えることもなく、覚えていても難しいルールなんてものがあるかもしれないし、覚えられなかったらそれまで、みたいなものもあったんですね。

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非常事態


上野まれこう


きみすけが最初の教室を開くという初日です。

初めて、こうすけと二人きりになりました。困ります。まじ。

予行演習じゃないですが、何をどうして、ご飯はこれで、おっぱいの代わりのミルクはこれをあげて、、、、等等。覚えることがたくさんでした。当時は、こうすけが知ってるとわかっているサインは、【薬】と【おかし】、ぐらいだったかな。もちろん、こっちが話しかけるときは、いろんなサインを一緒に見せるんですが、正直うまく覚えてくれているのかわからない状況でした。

さて、ご飯がおわり、というか、相手はもう気に食わない様子で飯も食わずじまい。
はてどうするか、と考えて、薬を飲ませないといけないことに気づき、薬サイン連発で、薬を飲むことを伝えました。それでも、やつの機嫌は直りません。駄目だ、、、。

そのときでした。

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お初



さくらまれこう



こうすけなりに思案したんでしょう、ここだとばかりに出てきたのが、かなーり、控えめの「おっぱい」サインでした。

これには、びっくり。きみすけにはおっぱいサインはまだ出てないから、しても無駄かもよ。なんていわれていたので、あまり期待もせずいました。

自分は最初の食事の後には薬を飲ませなくちゃいけないという固定観念で薬を作っていて、やつはやつで不機嫌max状態でしたから、これは、うれしいの何のです。

「なんだ、それが欲しかったのか、早く言ってくれよ~。」ぐらいの感じです。 まだ出ていないサインを自分が先取りしたっていう快感でした!
もちろん、薬は捨て置き、ミルク作りに走ったことはいうまでもありません。
もちろん、飲みながらのやつの顔も満面の笑みでした^^。

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母ちゃんに内緒


cooking



それからは、二人でいるときも、お散歩しているときも、「かあちゃんには内緒な」が合言葉になりました。っていうか、それぐらい、二人きりでも意思疎通をしながら、お互いがしたいことを伝えられるようになりました。お菓子をいつもよりちょっと多めにあげたり、本を見ながら楽しい話をしたりできました。

意思疎通をしてみようと試みることが億劫ではなくなりました。それも、どうせやっても無駄だからという諦めよりも、「前もできたから、どうにかなるだろう。」という安心感が生まれていたんだと思います。二人の間にも。
これも、サインがあったからだと思います。

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父親って・・・

公園


最初にも書いたように、このままいけば、育児生活の中で、父親の僕が取り残されていくという危機感がある中、結構、諦めにも似た感覚もありました。
どうせ一緒にいる時間が短い父親には無理なんだろうって。

確かに、仕事を終えて帰ってきて、奥さんに言われることをやるだけでは育児なんてつまらないものです。疲れて帰ってきてるのに、またもや人に指図されるなんて、と思うでしょうし。そんな指図なんて会社のいやな上司だけでたくさん、と思っている方も多いと思います。

けど、もし、自分の子供がしたいことを奥さんの手助けを借りずに自分で理解して、子供にしてあげることができたら、それはとっても楽しいことだとは思いませんか?

この文章を書いていて、犬を飼うっていうことを思い出しました。犬は、家族の中でも一番なついている人に対しての服従と、それ以外の人への対応が違います。もし、サインがうちの家族の中になければ、僕は、完全にその他大勢になっていたと思います。

犬と違うところは、人間は手があり、意思を表現しようとする方法がより具体的でわかりやすいことだと思います。だからこそ、サインで、一番恩恵を受けるのは、ほかではないお父さんかもしれません。

*****おまけ******

ちかごろ(一歳半ごろ)のやつは、言葉も出だしてサインも薄れ気味です。
けど、発音がまだ芳しくないので、何度聞いてもわかりません。

そのときは、サインで一発 です。

むかつくのは、そのときのやつの顔ですね。
「ったく、何度言ってもわからないなら、サインで教えてやるよ。」 ぐらいな。

すでに、親としての権威がなくなりつつあるのでしょうか。何か、ほかの方策を考えなければ、、、。

つづく・・・








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